あべのハルカスタワー館21F歯科医院あべのハルカスAKIデンタルクリニック



子供の頃、何故か「コーラは歯を溶かすから飲んじゃだめ」と言われました。
(コーラを作っている方、コーラを売っている方ごめんなさい)
怖い話ですが・・・嘘ではありません。
体によいとされているフルーツ、果汁、ワイン、酢、梅干し。
運動などで汗をかいた後に飲む炭酸飲料やスポーツドリンク。ビタミンCの顆粒や液体サプリメント。うがい薬。マヨネーズにドレッシング。
コーラだけではありません。これらの食べ物にも歯を溶かすのに十分な酸が含まれています。
歯が溶け始める「臨界pH」は約5.5。東京医科歯科大学の北迫勇一先生の研究によると、市販の飲料の73%が歯を溶かす臨界pH5.5以上の酸性を示したそうです。飲み物にも食べ物にもかなりの量の酸が含まれているのです。
酸で歯が溶けると言っても、レモン(pH2.1)をかじったからといってブクブク泡を出して歯は溶けるようなことはありません。しかし、酸性のものを多く口にしていると、固いハブラシでゴシゴシ強く歯磨きしたり、歯ぎしりの癖があったりすると歯がすり減ってしまう程度に柔らかくなります。
酸と機械的刺激ですり減った歯を「酸蝕歯(さんしょくし)」と言います。
そして、実に26%の人が酸蝕歯になっていると言われています。
意外とありふれた疾患です。
では、酸蝕歯にならないためには・・・
酸性度の高い食べ物を減らす。酸性度の高い食べ物を口にしたら早めに水でうがいをする。食後すぐに歯磨きをしない。そして硬めの歯ブラシで強く磨かない。歯ぎしりの癖をやめる(癖だし、寝ている間なので難しいですね)などの日常生活での注意が必要です。
そして、キシリトールガム!
唾液を出してお口の中の酸性度を弱めます。また、再石灰化に必要なカルシウムやリンを供給します。
虫歯予防に酸蝕歯予防にキシリトールガムをかみましょう。



題名もあらすじも覚えていませんが、昔々見た映画の1シーン、貴族の食事の場面が怖すぎて忘れられません。貴族達は、とりつかれたように、食べては吐いて食べては吐いてを真夜中まで繰り返します。 食べて胃が一杯になったら、吐いて胃に空間を作ってまた食べる。それが映画のなかの貴族の食事スタイルでした。
本当?昔はこんなんだった?疑問でした。
本当でした。ローマ時代、貴族は働きもせず、食べて吐いて食べて吐いていたそうです。働くのも、食事を作るのも、吐いたものを掃除するのも奴隷の仕事。ローマ社会は異常でした。
そんな食事をしていたローマの貴族の歯はボロボロだったはずです。
口のなかに食べ物がずっと入っているのも良くないし、何と言っても吐き続けるのは歯に良くない!胃酸にさらされ続けるので「酸蝕歯」になるリスクはこの上もなく高い。酸で歯は柔らかくなり、しかも虫歯菌の餌の食物が口のなかにあり続ける。
ローマ貴族の食事シーンも怖いけど、口のなかでおこっていることも怖いですね。