大阪天王寺の歯科医院AKIデンタルクリニック・矯正歯科医院
4D精密設計マウスピース矯正の無料診断 受付中

日曜診療(9:30~18:00)
スタートしております

赤ちゃんの歯磨き粉はいつから始める?正しい使い方と選び方

medical column

「赤ちゃんは歯磨き粉をいつから使えばいいの?」「歯磨き粉の選び方は?」

赤ちゃんの歯のケアについて、このようなお悩みを抱えている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

歯磨き粉の使用は、赤ちゃんの成長段階に沿って慎重に進める必要があります。

この記事では、推奨される歯磨き粉の使用開始時期から、月齢・年齢にあわせた具体的な使い方、歯磨き粉の選び方まで、赤ちゃんの歯のケアに関する情報を詳しく紹介します。

赤ちゃんの歯のケアに不安を感じている方や、これから歯磨き粉デビューを考えている保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯磨き粉デビューのタイミング

歯磨き粉デビューのタイミング

歯磨き粉は、ブクブクうがいができるようになってから使い始めるのが基本です。

ただし、それまでの間にも適切な口腔ケアは必要なため、赤ちゃんの成長段階にあわせて考えていきましょう。

生まれてからはじめての歯が生えるまで

実は、生まれたての赤ちゃんの口の中には、虫歯菌は存在しません。

虫歯は感染症の一つで、日常生活のなかで家族との接触を通じて徐々に口の中に住みつくようになります。

この時期は、まだ歯が生えていないため歯磨きは必要ありません

母乳やミルクは唾液の働きで自然と洗い流されるため、清潔な口内環境が保たれています。

歯が生えてからうがいができるまで

生後6ヶ月頃から下の前歯が生え始め、口腔ケアの次の段階に入ります。

この時期は、水やぬるま湯で濡らした歯ブラシやガーゼでの清掃が中心となります。

まだうがいができない月齢では、歯磨き粉を使うと飲み込んでしまうリスクがあるため使用せず、ガーゼやシリコン製の歯ブラシを使ってやさしくケアを始めましょう。

この時期は、お口に何かを入れることに慣れていくのが大切な目標となります。

うがいができるようになってから

1歳半から2歳頃になると、多くの赤ちゃんがブクブクうがいができるようになってきます。

この時期が、歯磨き粉デビューのタイミングの目安です。

うがいができるようになると、歯磨き粉の感触や味を楽しみながら、より効果的な歯磨きができるようになります。

とはいえ、最初から大人用の歯磨き粉を使うのは避け、赤ちゃん用に作られた安全性の高い歯磨き粉から始めましょう。

年齢別推奨フッ素濃度

日本小児歯科学会によると、推奨される年齢別のフッ素濃度と使用量は以下の通りです。

月齢・年齢推奨フッ素濃度使用量
生後6ヶ月(歯が生えてきたら)から2歳まで900〜1,000ppm1〜2mmほど
3歳から5歳900〜1,000ppm5mmほど
6歳以上1,400〜1,500ppm1.5cm〜2cmほど

フッ素は歯の質を強くする効果がありますが、適切な量を守るのが大切です。

使用する際は、歯科医に相談して進めることをおすすめします。

なお、フッ素入り歯磨き粉使用後は、少量の水で1回うがいをし、その後1〜2時間飲食を控えるとより高い効果が期待できます。

WEB予約

赤ちゃんの成長にあわせた段階別ケア

赤ちゃんの成長にあわせた段階別ケア

赤ちゃんの歯磨きは、成長にあわせて段階的に進めるのが大切です。

まずは赤ちゃんの口に触れることから始め、徐々に歯ブラシや歯磨き粉の使用へと移行しましょう。

ステップ1:歯ブラシに慣れる(生後6ヶ月頃~)

赤ちゃんに歯ブラシを使い始める前に、まずは赤ちゃんの顔や口まわり、歯ぐきに触れる練習から始めましょう。

このステップでは、赤ちゃんに『お口に何かが触れること』に慣れてもらうのが目標です。

その際、歌を歌ったり声をかけたりしながらリラックスした雰囲気で進めるのが大切です。

赤ちゃんが心地よく感じられる環境づくりを心がけましょう。

ステップ2:水だけで歯磨きの時期(1歳前後)

口元に触れられる感覚に慣れてきたら、水やぬるま湯で濡らした歯ブラシでの歯磨きを始めます。

この時期は、とりわけ上前歯と歯ぐきの付け根辺りにある『上唇小帯』に注意が必要です。

ここに歯ブラシがあたると赤ちゃんが痛みを覚えて歯磨きを嫌がる場合があるため、指でカバーしながら磨くなど、工夫が必要です。

1本の歯を磨くのは5秒くらいを目安にし、全部の歯に1日1回は歯ブラシがあたるように心がけましょう。

笑顔で楽しく進めることも、この時期の歯磨きの大切なポイントです。

ステップ3:歯磨き粉デビュー(1歳半~2歳頃)

ブクブクうがいができるようになったら、いよいよ歯磨き粉デビューの時期です。

赤ちゃん用歯磨き粉は、赤ちゃんの機嫌がよいときにごく少量(米粒大)から始めましょう。

『食べたら磨く』という習慣が自然に身につくよう、徐々に回数を増やします。

赤ちゃんが自分で歯ブラシをもって磨きたがるようになったら、就寝前などに保護者の方が仕上げ磨きをする習慣をつけましょう。

このように段階を踏んで進めることで、赤ちゃんも無理なく歯磨きに慣れていけます。

赤ちゃん用歯磨き粉の選び方

赤ちゃん用歯磨き粉の選び方

歯磨き粉選びは、赤ちゃんのお口の健康を守る第一歩です。

歯磨き粉にはさまざまな種類や形状があり、成分も製品によって異なります。年齢やお口の発達状況にあわせて、適した歯磨き粉を選びましょう。

成分表示の見方

赤ちゃん用歯磨き粉を選ぶ際は、まず成分表示をしっかりと確認しましょう。

避けたい成分として挙げられるのが、『発泡剤』と『研磨剤』です。

発泡剤は泡立ちがよくスッキリとした使用感を生み出しますが、赤ちゃんには刺激が強く嫌がる原因となることがあります。

また、研磨剤は大人に比べて柔らかい赤ちゃんの歯のエナメル質を傷つけてしまう恐れがあります。

フッ素配合の有無も確認し、配合されている場合は適切な濃度かどうかチェックしましょう。

年齢別おすすめタイプ

赤ちゃんの月齢・年齢によって、適した歯磨き粉のタイプは異なります。

歯が生え始めて間もない時期は、保護者の方の指に巻き付けて使用できるシート状の歯磨きがおすすめです。

1歳前後になったら、うがいの練習も兼ねてジェルタイプやペースト状の歯磨き粉を使い始めます。

2歳を過ぎたら、年齡に応じた濃度のフッ素入りの歯磨き粉も検討しましょう。

味や香りもチェック

赤ちゃんが歯磨きを楽しく続けられるよう、味や香りにも配慮が必要です。

大人向けのミントやメントールは、赤ちゃんには刺激が強すぎることがあります。

いちごやぶどう、メロンなどのフルーツ味は赤ちゃんが親しみやすく、歯磨きを楽しく感じるきっかけとなります。

こんなときはどうする?歯磨きのシチュエーション別対処法

こんなときはどうする?歯磨きのシチュエーション別対処法

歯磨き習慣が身につくまでには、さまざまな困難に直面することがあります。

赤ちゃんの場合、自分の気持ちをうまく伝えられないため、保護者の方も対応に悩むケースが少なくありません。

ここでは、多くの保護者の方が経験する代表的な問題について、具体的な解決方法を紹介します。

歯磨きを嫌がってしまう

歯磨きを嫌がる原因は、新しい刺激への不安や、歯ブラシの当て方が強すぎるなど、幾つかの要因が考えられます。

このような場合、まずは絵本や動画を活用して、歯磨きに興味をもってもらうところから始めましょう。

リズムよく歌をうたいながら歯磨きをしたり、赤ちゃんの好きなキャラクターの歯ブラシを使ったりするのも効果的です。

保護者の方が歯磨きをする姿を見せることで、『歯磨きは怖くない』というイメージをもってもらうのも大切です。

できたときはしっかりと褒めてあげ、歯磨きに対してポジティブな気持ちを育んでいきましょう。

歯磨き粉を誤って飲み込んでしまった

赤ちゃん用の歯磨き粉は誤飲を考慮して作られているため、少量であれば心配ありません。

ただし、大量に飲み込んでしまった場合は注意が必要です。

すぐにお口の中をゆすいでコップ1杯程度の水や牛乳を飲ませ、体調の変化がないか様子を見守ります。

もしも気になる症状が出たら、飲んでしまった歯磨き粉の容器を持参して医師に相談しましょう。

予防策として、歯磨き粉は赤ちゃんの手の届かない場所に保管することも重要です。

歯磨きがなかなか習慣づかない

歯磨き習慣の定着には、時間と工夫が必要です。

例えば、毎日同じ時間帯に同じ場所で歯磨きを行うことで、生活リズムの一部として定着しやすくなります。

タオルを敷き赤ちゃんを寝かせて洗面所の近くで行うなど、環境を整えるのも大切です。

カレンダーにシールを貼って記録したり、『あと10回だけ頑張ろうね』とカウントしたりするのも効果的です。

赤ちゃんが自分で歯ブラシを持ちたがる場合は、その気持ちを尊重しながら、仕上げ磨きもしっかり行うようにしましょう。

正しい歯磨きのポイント

正しい歯磨きのポイント

赤ちゃんの歯磨きは、単に歯をきれいにするだけでなく、将来の歯の健康を左右する大切なケアです。

正しい方法で行うことで虫歯予防の効果が高まり、健康な歯を育てられます。

時間をかけすぎると赤ちゃんが嫌がってしまうため、手際よく行うのも大切です。

歯磨き粉の適切な使用量

歯磨き粉の使用量は赤ちゃんの月齢・年齢によって異なります。

フッ素入りの歯磨き粉の場合、生後6ヶ月から2歳までは、米粒大(1〜2mm程度)のごく少量からスタートしましょう。

3歳から5歳ではグリーンピース大(5mm程度)を目安とし、6歳以上になれば歯ブラシ全体(1.5〜2cm程度)まで増やせます。

月齢や年齢に応じた適量を守って使うことが重要です。

部位別の磨き方

歯磨きするときは、虫歯になりやすい場所を意識して効率的に磨いていくのが大切です。

上の前歯、歯と歯の間、奥歯のみぞは、重点的に磨きましょう。

歯ブラシはペンを持つように握り、上の歯を磨く際は上唇小帯に歯ブラシが当たらないよう指でカバーしながら磨きます。

力加減は歯ブラシの毛先が少ししなる程度が適切です。

強くなりすぎないよう、自分の手の甲に歯ブラシを当てて力加減を確認するとよいでしょう。

歯磨きする時間帯と頻度

歯磨きの基本は、食後と就寝前です。

歯磨きに慣れるまでは、赤ちゃんの機嫌がよい時間を選んで1日1回からスタートします。

徐々に回数を増やし、『食べたら磨く』という習慣づけを目指します。

夜間に唾液量が減少するため就寝前の歯磨きは重要ですが、赤ちゃんが眠そうにしているときは避け、機嫌のよいときに行うことを心がけましょう。

1本の歯を磨く時間は5秒程度を目安とし、全体で2〜3分を目指します。

仕上げ磨きのコツ

赤ちゃんが自分で歯磨きをできるようになっても、仕上げ磨きは欠かせません。

そのため、赤ちゃん用の歯ブラシと仕上げ磨き用の歯ブラシを分けて準備します。

仕上げ磨き用は乳歯2本分の幅程度の小さめのヘッドで、柄が長めのものを選ぶとよいでしょう。

赤ちゃんが自分で磨いたあとに、保護者の方が磨き残しをチェックしながら丁寧に仕上げます。

この時、『あともう少し頑張ろうね』『きれいになったね』など、声かけをしながら進めることで、赤ちゃんも嫌がらずに受け入れやすくなります

むし歯予防のトータルケア

むし歯予防のトータルケア

虫歯予防は、歯磨きだけでは十分とはいえません。

歯科検診やフッ素塗布、食生活の管理など、包括的なケアを行うことでより効果的な虫歯予防ができます。

歯科検診のタイミング

赤ちゃんの歯科検診は、虫歯を未然に防ぐ大切な機会です。

歯が1本でも生えてきたら、小児歯科医への相談をおすすめします。

とりわけ重要とされるのは、2歳半前後の『感染の窓』と呼ばれる時期です。

定期検診では歯の生え方や磨き残しのチェック、発達段階にあわせた歯磨き指導など、専門的なアドバイスを受けられます。

3〜6ヶ月に一度の定期検診を習慣づけることで、虫歯予防の効果を高められます。

フッ素塗布との併用

フッ素には歯質を強化し、虫歯を予防する効果があります。

歯科医院でのフッ素塗布は、歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を使用するため、より高い予防効果が期待できるでしょう。

また、『早くから歯医者さんに慣れる』という目的もあります。

フッ素塗布と歯磨き粉の併用については、歯科医に相談して進めることが重要です。

年齢や生活習慣などを考慮した、適切なプランを立ててもらいましょう。

食事やおやつの工夫

虫歯予防には、食生活の管理も重要な要素です。

甘いお菓子の回数を制限し、決まった時間に食べる習慣をつけましょう

おやつの後は必ず水やお茶を飲ませて、口の中の糖分を洗い流すよう心がけます。

また、離乳食が始まったら噛む力を育てるために食材の固さや形状にも配慮が必要です。

食事の際は、ゆっくりとよく噛んで食べる習慣をつけることで唾液の分泌が促され、自然な口腔内の洗浄効果も期待できます。

まとめ

赤ちゃんの歯磨き粉デビューは、成長にあわせて段階的に進めることが大切です。

うがいができるようになってから本格的に始め、それまでは水磨きやガーゼでのケアを中心に行います。

歯磨き粉選びでは、月齢・年齢に適した製品を選び、使用量にも注意を払いましょう。

赤ちゃんの歯のケアについて気になることがありましたら、どうぞお気軽に『AKIデンタルクリニック矯正歯科・小児歯科医院』にご相談ください。

早期からの適切なケアと予防処置で、赤ちゃんの健やかな歯の成長をサポートいたします。

WEB予約

SNSSocial networking service