2025年5月28日
インプラントは歯を失った場合に利用される人工歯の一つで、機能性や審美性に優れているのが特徴です。
一方で、治療に時間がかかり、歯がない期間が存在するデメリットがあります。
では、インプラント治療中の歯がない期間はどのように過ごせばよいのでしょうか。
この記事では、インプラント治療における歯がない期間の対処法や過ごし方の注意点について紹介します。
インプラント治療を検討している人は参考にしてください。

インプラント治療には1〜2回の手術が必要で、その間に歯がない期間があります。
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込み定着させる処置と、人工歯根と人工歯を結合するためのアバットメントを装着する処置が必要です。
人工歯根と顎骨の結合を待つ期間と、手術後の歯茎の回復を待つ期間は歯がない状態で過ごす必要があり、治療を始めてすぐに人工歯が装着できるわけではありません。
口内の状態が良好な場合には1回の手術でインプラントが装着できる方法が選択可能ですが、基本的には2回手術を行うケースが多いです。
インプラント治療を受ける際は、手術を行う回数に関わらず歯がない期間が存在することを理解しておきましょう。

インプラント治療における歯がない期間は、トータルで約2〜6ヶ月です。
このなかでも、人工歯根と顎骨の結合を待つ期間がもっとも長いとされていますが、歯がない期間の長さには個人差があります。
厚みのある頑丈な顎骨の場合は早く治療が完了しますが、薄い顎骨の場合は骨造成に時間がかかるため、歯がない期間も長くなる傾向があります。
また骨の状態が悪い、必要とする人工歯根の本数が多いなどのケースも歯がない期間を長引かせる要因です。
なお、インプラント治療中の歯がない期間は、仮歯や入れ歯を利用して対応します。

インプラント治療の歯がない期間中は、仮歯や入れ歯を作り、対応します。
歯の代わりに仮歯を取り付けることで、噛む・話すといった機能への影響を防ぎます。
仮歯は人工歯根に取り付けるタイプのものと隣の歯を利用して装着するタイプがあり、場合によっては抜歯当日に取り付けることが可能です。
人工歯根を利用する場合は、隣の歯への影響がない代わりに人工歯根に直接負担がかかる恐れがあります。
隣の歯に仮歯を装着する場合、人工歯根への負担は軽減できますが支えとなる歯に影響が及ぶ可能性があります。
またこのケースでは接着剤を使用することで仮歯が脱落しやすい欠点があるため、取り付け方法は慎重に選択することが大切です。
歯がない範囲が広い場合や一度に複数のインプラントを装着する際は、入れ歯を利用して対処します。
入れ歯は噛み合わせの状態を一時的に補ったり、全体のバランスを保ったりするのに有効ですが、歯茎に乗せて使用するため、天然の歯と比較すると不自然に見える可能性があります。
仮歯や入れ歯は、歯科医師と相談のうえより適した方法を選択することが大切です。
また手入れやメンテナンスに気を遣い、口内を清潔な状態に保つよう心掛けましょう。

インプラント治療中に仮歯や入れ歯を利用するのには、以下の効果やメリットがあります。
仮歯や入れ歯が装着されていれば、歯列に隙間が空き不自然に見える状態を回避できます。
これらは見た目が天然の歯と全く同じになるわけではありませんが、あるのとないのとでは見た目の印象が大きく異なります。
特に前歯のインプラント治療中は処置部分が人の目につきやすいため、仮歯や入れ歯の装着が欠かせません。
このように、仮歯や入れ歯には治療中の社会生活やコミュニケーションへの影響を防ぐ効果があります。
インプラント治療中の仮歯や入れ歯には、歯並びや噛み合わせを維持する役割があります。
元々歯があった部分に隙間が生まれると、隣の歯が空いたスペースに向かって移動したり、噛み合わせる部分に生えている歯が伸び続けたりする可能性があります。
仮歯や入れ歯を装着することで、インプラントを入れるまでの期間に歯列が乱れるのを防止可能です。
また歯がない部分でものが噛めないと他の歯に過剰な負担がかかるため、残された歯を健康に保つためにも重要な役割を果たします。
仮歯や入れ歯の利用により、治療中の傷口に生じる痛みを軽減できます。
何も装着しない状態では傷口にものが当たり痛みを感じやすくなるため、仮歯や入れ歯で傷口を保護し刺激から守ることが大切です。
インプラント治療中の仮歯や入れ歯は、手術でできた傷口を保護するのに有効です。
傷口がむき出しの状態で生活すると、飲食物が刺激を与えたり歯ブラシが傷口に触れたりすることで、痛みや炎症を生じるリスクがあります。
仮歯や入れ歯は治療の苦痛を軽減するほか、治癒を促進させ順調に治療を進めるのに重要な役割を果たします。
ただし仮歯や入れ歯があるからといって強く歯磨きをしたり、負荷をかけたりしないように注意しましょう。
仮歯や入れ歯を装着することで、発音のしにくさをケアできます。
歯がない部分があると、そこから空気が抜けたり舌がうまく使えなかったりするため、空気を抜いて発音するサ行や、舌を歯や歯茎に当てて発音するタ行などが一時的に喋りにくくなる可能性があります。
発音が困難になるとストレスにつながる恐れがあるため、仮歯や入れ歯を利用して対処しましょう。

インプラント治療中の歯がない期間は、以下の点に注意が必要です。
硬い食べ物は仮歯や入れ歯を破損する危険があるため避けましょう。
歯がない期間に一時的に使用する仮歯や入れ歯は耐久性が高くないため、硬いものを食べたり強い力が加わったりすると、欠ける・割れるなどのリスクがあります。
仮歯や入れ歯を破損すると付け直しや修理が必要になるほか、破損したパーツで口内を傷付ける可能性があります。
また仮歯や入れ歯を装着している期間は、インプラントを顎骨に定着させるために強い力がかかるのを避けなければいけません。
インプラント治療が完了するまでは、柔らかい食べ物を選ぶようにしましょう。
仮歯や入れ歯を装着している期間中は、粘着性のある食べ物を可能なかぎり控えましょう。
仮歯や入れ歯はあくまでインプラントが完成するまでの仮の歯であるため、処置の際に取り外しやすいよう強度が低い接着剤で固定します。
そのため、キャラメルやガム、チューイングキャンディなどの歯につきやすい食べ物の影響で外れてしまう可能性があります。
硬いものと同様、インプラント治療が完了してから楽しむようにしましょう。
仮歯や入れ歯を装着している間は、適切な歯磨きやセルフケアで清潔に保つように意識しましょう。
周辺に汚れが溜まると、口内環境が悪化し炎症や感染症を引き起こす恐れがあります。
仮歯や入れ歯は、使用される素材の関係上汚れが溜まりやすいうえに力を入れて歯磨きできないため、セルフケアが不十分になりやすいです。
力加減に気をつけながら、丁寧に磨くようにしましょう。
通常の歯磨きで汚れがきれいに取りきれない場合は、デンタルフロスやマウスウォッシュを利用するのもおすすめです。
インプラント治療中は、歯科医院で定期的なチェックを受けましょう。
治療期間中の定期受診では、歯科医師が人工歯根やその周辺組織の様子を観察したり、仮歯や入れ歯の状態を確認したりします。
さらに、セルフケアで落としきれない汚れをクリーニングすることも大切です。
定期受診を疎かにすると、問題が起きた際の発見が遅れ、治療完了が遅れる可能性があるため、忙しくてもしっかり通うように努めましょう。

インプラント治療の後は、以下の点に注意して過ごしましょう。
手術後の歯茎は傷になっているため、硬い食べ物や刺激物は1週間ほど避けましょう。
治療部分に負担がかかり、治癒を遅くしたり炎症による赤みや腫れを引き起こしたりする恐れがあります。
辛い食べ物やスパイスが多く使われている食べ物、酸味が強い飲み物や炭酸飲料も控えたほうが安心です。
特に手術後2〜3日は軟らかく煮た麺類やスープなど、あまり噛まずに口にできるものを選びましょう。
手術後の入浴や激しい運動は血行を促進し、腫れや炎症を引き起こす恐れがあります。
2〜3日は湯船に浸かることを避け、シャワーで済ませましょう。
汗をかくような運動や寝不足、長時間の労働は痛みや腫れが治まらない原因になるため、可能なかぎり安静に過ごすのが推奨されます。
歯磨きの刺激やうがいのしすぎは傷の治りを遅くする原因になるため、手術の傷口が塞がるまでは注意して行いましょう。
歯医者の指示があるまで手術部分の歯磨きは避け、うがいは回数を減らし優しく行うことが大切です。
ただし歯磨きやうがいを全くせずに過ごすと、細菌感染を起こしインプラント周囲炎を発症するリスクが高まります。
傷口に刺激を与えないように、口内を衛生的に保つことを意識しましょう。
インプラントを入れた後は、できるかぎり禁煙に努めましょう。
タバコはインプラントに悪影響を与え、傷の治りや人工歯根の定着を妨げる原因です。
感染症のリスクを上昇させ、インプラント周囲炎を誘発させるだけではなく他の健康な歯も歯周病になる恐れがあります。
インプラントにはメーカー保証があり、保証期間内にやむを得ない事情で破損・抜け落ちた際に無償で再治療を受けられる可能性があります。
しかし、インプラントを入れた後に喫煙している場合はその保証が受けられないことがあります。
手術前の一時的な禁煙も必要になるため、インプラント治療を機に禁煙するのが理想です。
インプラントの手術後と当日はアルコールの摂取を避けましょう。
手術当日は、炎症の悪化防止、傷口の回復遅延防止の観点からアルコールの摂取は厳禁です。
治療後の腫れや内出血につながるほか、人工歯根と顎骨の結合を妨げ、インプラントがうまく定着しない可能性があります。
また、アルコールを摂取すると、傷口の回復に必要な酵素がアルコールの分解に働き、十分な治癒効果が得られなくなる可能性があります。
さらに手術後のアルコール摂取は鎮痛剤や抗生剤の効果を薄くする可能性があるため、歯科医から許可が出るまでは避けましょう。
手術前日の飲酒は少量であれば問題ありませんが、過剰に摂取すると免疫力の低下を引き起こす恐れがあります。
適量を見極めるのは難しいため、手術後の禁酒を考慮して普段から飲む量を減らしておくことをおすすめします。
インプラント治療の歯がない期間の対処法や注意点について紹介しました。
インプラントが完成するまでは仮歯や入れ歯を利用できるため、日常生活にはさほど影響しません。
しかし過ごし方に注意する必要があるため、適切なケア方法を事前に確認しておくことが大切です。
大阪天王寺にあるAKIデンタルクリニック・矯正歯科医院では、経験豊富な歯科医師が患者さん一人ひとりに合わせたインプラント治療を提供しています。
インプラント無料診断を行っているため、初めてインプラント治療を受ける人でも安心です。
他院でインプラント治療を受けた場合の相談も承っているため、まずは一度ご連絡ください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
